ご挨拶

2017/6/22全面改訂

 本文につきましては、前回の更新から9年が経過しました。

 私個人にとっても激動の年月であったと同様、趣味を取り巻く環境も激変しております。
 よって、このたび全面的に書き換えることにいたしました。


 それでこのHPを始めるに至った経緯は、

  1)日本ではほとんど紹介されない模型について、より多くの方に情報を提供したい
  2)狭くて外に出せない模型を展示したい
  3)自分のコレクションを体系的に整理したい

という思いからでしたが、現在ではすっかりブログが主流になってしまいました。
 今は私のコレクションの消長という意味で残しているような次第です。

 それで私の模型趣味の消長を分類ごとに記しますと、下記のようになります。

@模型鉄道
 模型鉄道との係わりは古く、1963年頃に祖母に買ってもらったカツミのO番がその始まりと記憶しています。
 しかし模型好きの父が、鉄道にはあまり興味がなかったこと、何分にも大変高価な代物であったこともあり、子供の頃は人数倍の興味があるものの、手にすることはかないませんでした。
 プラレールも存在しておりましたが、私には縁遠いものでした。
 そんな私が模型鉄道を自力ではじめたのは1974年頃、TOMYナインスケールの貨車(確かワフ29500)でした。
 その次にCタイプディーゼルを買った記憶があります。
 ですが、学生時代の主役は何と言ってもプラモデルであり、高価なNゲージはあまり買うことはできませんでした。
 それでも、大学に進学した頃はそれなりの輌数は持っていたように思います。
 ところが、たまたま入部した大学鉄研において、趣味の方向性の差異から疎外感を感じ、途中で退部したことにより、日本型Nゲージとは疎遠になりました。

 前後しますが、もともとAFVからしてドイツ志向でしたので、外国形には興味を持っておりました。
 ですが何しろ大変高額な時代ですので、Nの外国形では、FLMの050とROCOの144.5と叩き売られていたLimaの貨車くらいしか買えませんでした。
 一方、デパートで見かけたROCOのDB 110.3青がきっかけで、HOには大変興味を持ちました。
 ちょうどLimaが日本で売られていた頃でもあり、1980年代以降よりよほど外国形が身近な存在だったのです。

 そして就職してからNを手放し、本格的に欧州型HOを始めたのです。
 爾来、30年以上、アメリカ型、日本型N、16番なども経験しつつ、また、時にはその他の模型に主役を奪われることもありましたが、模型鉄道趣味は現在も主役として継続している次第です。

 一番好きなのが、ドイツ型です。
 なんでかよくわかりませんが、模型が一番好きな私にとって、優れた量産型模型が多数発売されているからかもしれません。
 欧州型を志す方の多くは、最初、ドイツ型から始めて、スイス、オーストリア…それからラテン系へ進むのが一般的なようで、私も例に漏れず、手を広げました。
 ここ30年間で模型鉄道を取り巻く環境が激変しました。
 まず、1995年の個人輸入の開始、1997年の天賞堂エバーグリーンショップの開店による中古市場の飛躍的発展、そして1999年のヤフオク開始により、選択幅が大幅に増えかつ、入手単価が大幅に下がりました。
 そして何よりも、手持ちのコレクションを売却することが可能となり、購入資金を獲得できるようになりましたので、必然的にコレクションは飛躍的に増えて行ったのです。

 ですが、バブルはいつまでも続くわけがありません。
 欧州不景気の煽りを受けた老舗メーカーの相次ぐ倒産や停滞化により、2004年ころから明らかに減速傾向が強まり、数年後には、他の模型が主流になってしまいました。
 それから数年間は模型鉄道だけでなく、その時々でいろいろなものに手を出したように思います。
 ところが2012年の終わりに、デジタルと出会い、サウンド機を知ってしまうと、一気に模型鉄道熱が再燃しました。
 ただしデジタルは非常に高額ですので、増備には手持ちを大幅に処分する必要がありました。
 おかげで増えすぎたコレクションは全数で見れば初めて減少に転じたのです。

 というわけで、デジタル全盛のまま進むかと思いきや、そうも行きませんでした。
 その一つはトラブルで、いろいろありましたが、結果的に操作ミスでサウンドデコーダーを破損させたことが、第一の減速原因となりました。
 また東京へ行く機会が減り、入手の機会が極端に減ったこと、そしてユーロ高により新品が高くなりすぎたこと、そして何よりも手持ちが売れなくなったこともあり、現在はすっかり停滞してしまいました。

 それに代わって台頭したのが、かつての主役だったNでした。
 やはり、球数が圧倒的に多く、また近在でも入手できることが一番で、また単価では比較にならないくらいの差があること、そして、精度が向上し、私好みのアイテムが種々発売されるようになったことが大きかったと思います。
 2017年にはアメリカ型Nまではじめてしまいました。

 なお、2000年以降、それまでは高嶺の花だった16番も、プラ製品が一気に増えましたが、価格で言えば、欧州型デジタル以上ですので、これまた私の手の出るような代物ではなく、趣味の対象とはなっておりません。


 ということで、手持ちの種々のコレクションを処分しつつ、Nを買っているのが2017年の現状です。


 今後についてですが、収入減まで1年を切り、大幅減までも3年を切りました。
 必然的に対象を局限しなくてはなりません。
 幸いなことにドイツ型HOはかなり持っていますので、本当に欲しいものだけを少しだけ揃えることになるでしょう。
 デジタルはほぼあきらめなくてはならないでしょうね。
 また、今でもそうですが、ドイツ以外の欧州型は基本、手放すことになると思います。
 Nはいくらなんでも増えすぎで、もとより数を増やしたいわけではないので、古いものから順に更新しています。
 とは言っても古い製品には値段がつかないので、なかなか売れませんが。
 こちらも日本型は原則更新で、あとはまだまだ数の少ないアメリカ型を少し増備したいと思っています。
 特にKATOが出している客車列車セットは、見栄えがいいですし、出来の良いものばかりです。
 おまけに発売される種類が少ないので、少しずつでも増やしていければと思います。


Aプラモデル
 プラモデルはそれこそ中断時期を挟んで50年以上に渡って続いた私の代表的な趣味でした。
 古くは当時全盛だった飛行機、それからその頃始まったWL、そして、1972年からはAFV(小スケール)が主力となりました。
 一方、1976年ころから変わった飛行機や艦船などのキット収集も積極的に進めてきました。
 しかし、製作環境確保の困難や、模型鉄道専念のため、1999年〜のヤフオク参入により、模型鉄道に親和性のあるROCOなどのHOミリタリーを除き、コレクションの過半を処分しました。
 反面、製作意欲が完全になくなったわけではありません。
 なんといってもWW2の独軍車両が一番好きなので、1997年頃から魅力的な新製品が発売されるようになった1/35AFVを集め始めました。
 そして、2007年、水性塗料という製作環境の困難さを一気に解決する可能性のある画期的手段に出会ったこともあり、遂に長きにわたりたしなんできたOO/HOスケールAFVに完全に見切りをつけ、35年ぶりに本格的に1/35に切り替えました。

 さてそれから数年間、何両か製作したのですが、やがてブレーキがかかり、今では完全に挫折してしまいました。
 理由として、エアブラシが不調で買い替えなくてはならないことがありますが、それ以上に最近の塗装手法には美術的要因が必須であり、私にはとても追随できないからです。
 私は子供の頃から美術が、苦手中の苦手でした。
 ほんと情けないほど絵が描けないのです。
 昔は成績が悪い方ではなかったので、筆記では99点を取っても、成績は五段階の2。
 いかにダメだったかを裏付けていると思います。
 恐らくですが、これは訓練の有無ではなく、目がそのように見えていない……すなわち絵画脳に欠陥があるのだと思います。
 家族も一緒ですので、もしかしたら私の家系は遺伝的に絵画脳がプアーなのかもしれません。
 いずれにしても、私が追随できたのは、ドライブラシやウォッシングまでで、フィルタリングなんて話になりますと、もうどうにもなりません。
 これは努力とは無縁の話なので、一気にやる気が失せてしまいました。
 そんなわけでコレクションは全力で売却中です。
 とは言ってもさっぱりですけどね。
 ただし製作には、時間と手間がかかることは間違いないので、少しだけ残すつもりです。

 

Bミニカー・車両
 もっとも古い趣味ですが、中でも1980〜2000年にかけて、HOミニカーが全盛を占めました。
 しかし、ミニカーは集めることこそが意義であること、それに何より、経年劣化が目立つのです。
 そんなこともあり、こちらも縮小の一途をたどっています。
 幸いなことにHOミニカー以外は顧客が多いので、処分はかなり進みました。
 とは言うものの数では圧倒的にHOが多いので、頭の痛いところです。
 HOミニカーの顧客はほぼゼロですので。

 

C航空機
 2006年頃、突如として旅客機の世界に足を踏み入れ約10ヶ月、他を省みず、突っ走りましたが、やがて限界に突き当たりました。
 そのまま現状維持と思っておりましたが、なんと僅か10年足らずで経年劣化してしまうことがわかりました。
 Herpaの旧製品のプラ部品の黄変や中国製品のダイカストの崩壊などそれはもうひどいものです。
 訴訟社会の欧米でなんで問題にならないのでしょうか? 高価なものですし。
 幸いそうなっていないものも多いですが、これを機に完全撤退を決断しました。
 とは言うものの、やはり顧客が非常に少ない世界故、なかなか売れません。


Dその他の模型
 食玩ブームやアニメのフィギュアもそれになり増えた時期がありますが、供給が長続きしないので、現在はすっかり下火になっています。
 こちらも手放していますが、旬を過ぎたものばかりなので、誰にも見向きされません。
 正直、大変苦しいです。


 というわけで私の年齢相応で、今後は縮小あるのみでしょう。
 どこまでこの趣味を続けられるかわかりませんが、手持ちで楽しみながら、行けるところまでマイペースで続けて行きたいと思います。

 どうか皆様のご指導よろしくお願い致します。

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