エポック(時代区分)について

 日本の鉄道は131年の歴史があるのに、模型の場合、どういうわけか戦後の約50年のみが取り上げられていますが、
ヨーロッパ型の場合は、ずっと幅広い時代が趣味の対象となっています。

 国際列車が普通列車レベルまであるヨーロッパ型の場合、ある意味、国籍以上にこの時代区分が大事なわけです。

 このエポックという時代区分は、ドイツ中心の考え方でそもそもは模型メーカーが始めたようですが、便利なこともあり
欧州大陸ではかなり普及しているようです。(面白いことに日本でもかなり応用できます)

エポック

年代

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塗色

I

1835〜1920年

邦国鉄道の時代

ドイツは 1871年に統一されたが、各邦国(王国)の権力(独立性)が
強く、各邦国が独自の鉄道網を建設した。ただし軌間は1435mmが中心である。

緑/赤、青/赤等カラフル

II

1920〜1945年(1948年)

DRG*1の時代

鉄道国有化。車輛設計の標準化が図られる。(Einheits)  
ナチスドイツ時代にDR*2となったので、この時代をIIb、客車に4等が存在した時代をIIaとしている例もある。

SL:黒/赤、EL:緑、茶
客車:緑(OD)

III

1948〜1968年

DB*3発足

客車に3等が存在した時代をIIIa、それ以降をIIIbとしている場合も ある。

SL:黒/赤、EL緑、青
客車:緑、青、マルーン

IV

1968〜1985年

コンピューターナンバー導入

1975年頃のタルキスベージュ塗装導入後をWb、それ以前をWaとしている場合もある。

IVa:Vbと同じ

IVb:タルキスベージュ

V

1985〜現在

Orent Rot塗装導入。

その後、民営化DBAG*4(1994年)、Verkehrs Rot塗装導入という  節目がありましたが、時代区分は特に設けていないようです。

機関車:Orent Rot、Verkehrs Rot
客車:白 /赤、白/青、白/緑、赤、ICE塗装

なお年代については諸説あり、完全に「上記の年」で厳格に区切れるというわけではありません。

*1:Deutsh Reichsbahn Geselschaft
*2:Deutsh Reichsbahn
*3:Deutsh Bundesbahn
*4:Deutsh BahnAG

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